ウレタン製の靴底は自壊する?

2013.04.16 Column 0 Comment boff 401 views
すでに崩壊の「足音」が?!

 

下駄箱に眠っていたトレッキングシューズを十数年ぶりに履いてみたら、大変なことになりました。
履いて数メートル歩いた結果、靴と靴底が完全に分離してしまいました。
よくみると、靴と靴底の間のウレタン素材から崩壊しています。

 

ウレタン素材の部分から崩壊!

 

気になったので調べてみると、「国民生活センター」のサイトに「下駄箱のミステリー?! ウレタン底の靴」という報告記事があり、次のように指摘されていました。

 

靴底がウレタン製の靴は、・・・・使用頻度には無関係に一定期間が経過すると、靴底のウレタンが加水分解を起こして破損するという欠点がある。

 

えっ?!加水分解っていったい何?

 

【加水分解とは】
加水分解(hydrolysis)とは、化合物が水と反応することによって起こる分解反応のことを言い、水解とも呼ばれます。極性を持つ化合物(AB)が水(H2O)と反応すると、水分子は、水素イオン(H+)と水酸化物イオン(OH)とに分割され、OHは陽性であるAと、H+は陰性であるBと結合します。(by 研究.net

 

要するに、ウレタンと水が化学反応を起こして分解するということなのですね?
それって常識なのですか?
そもそも、水で分解するような素材を靴底に使うっておかしくないですか?
先ほど引用した「国民生活センター」の報告によると、ウレタン素材が加水分解を起こすことは一般にはあまり知られていないとのこと。
また、靴底が壊れて骨折する事故も発生したことがあるようです。
今後靴を買う場合は、靴底にウレタン素材を使っていないものを選ぶようにしたいと思います。

 

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