朝食コンテスト in 高知市立横内小学校
9/12(金)、快晴。
高知市の横内小学校での「朝食コンテスト」が開催されました。
小学5年生3クラス約100名+その保護者の方たちを中心に、JA女性部や青少協の皆さんなどなどの協力を得て、総勢200名ほどで盛大に行われました。
「朝食コンテスト」の概要を説明すると、1クラス6班の計18班に分かれて、各班ごとに児童と栄養士さんや栄養教諭実習生の方たちとで一緒に考えた朝食メニューを調理しそのできばえを競います。
材料は、5年生が育てて前回稲刈りをしたお米と地元で採れた旬の野菜などを使いました。
調理自体を行うのは子どもたちで、保護者のお母さんたちはアドバイスをする程度。
コンテストですので最終的には「時間(時間内にできたかどうか)」、「彩り(見た目にきれいかどうか)」、「バランス(栄養のバランスが取れているかどうか)」などで評価されることになるのですが、真の目的は「チーム力を高めること」にあって、それぞれの得意・不得意をカバーし合いながら、共通の目的を達成することです。
このあたりが教育現場らしいフィルターの通し方だなと思いました。
さて総勢200名による「朝食コンテスト」、いったいどうなったでしょうか?
各班ごとに事前に準備したレシピ。
メニュー名を箇条書きにして材料や調理手順を書いている班があったり、完成予想のイラストをきれいに描いている班もありました。
まずは、そのレシピを見ながら、子どもたちと保護者の方たちは作戦を立てます。
なんといっても調理時間が1時間半くらいしかなく、少し急いでやらないと間に合いませんので、はじめの段取りが大事ですよね。
いざ作業にかかると、決して狭くはない「ランチルーム」もちょっとしたパニック状態。
約200名が野菜を洗ったり、食材を包丁で切ったり、鍋でお湯を沸かしたりと、まるで戦場のようでした。
助言役の保護者の方たちは、ピーラーを使って野菜の皮をむいたり、包丁で食材を切ったりする子どもたちの様子を見ながら、「キュウリの皮を全部むいたら食感がなくなるでしょ!」とか、「そんな包丁の使い方だと指を切るでしょ!」とか、「あー!もう!イライラする!」とかなりフラストレーションが高まっておられました。
その気持ち、わかります(笑)。
調理風景を観察して感じたのは包丁の使い方で、例えば、トマトなどの軟らかい食材を切るのに上から押さえるように切ろうとして四苦八苦している子(当然潰れますよね)がいたり、その一方で、天才的な手際で小気味良くナスを切っている子どもがいたりした点です。
推測ですけど、家庭でもお手伝いしている子とそうではない子の違いが、5年生にもなると如実に表れるのではないかと思いました(センスのあるなしも大きいでしょうけど)。
今回の主食はなんといっても8/25(月)に子どもたちが収穫したお米です。
青少協の方たちに協力していただいて、ガス、炭、電気の3パターンで炊き比べました。
当初、その味の違いを確かめてみるとうかがっていたのですが、戦場のような状況では、残念ながらそこまではできなかったようです。
ただ、炊飯を担当していただいた方の話によると、「もう見た目にも違いますよ」とおっしゃっていたので、もし他の取り組みで「炊飯」を計画しておられる協力団体さんがおられたら、炊き分けて味比べをしてみてもおもしろいのではいでしょうか?
約1時間半の調理時間は嵐のように過ぎて、18班すべての「朝食」が無事出揃いました。
その全部を一気に写真でご紹介します。
出揃った「朝食」はオブザーバーの私たちがどれかひとつ選んで評価し、結果、全部のメニューに賞が与えられることになりました。
18種類の朝食メニューはそれぞれユニークで選ぶのにみなさん苦心されていました。
料理を作った子どもたちも、「わぁ~すごい!」、「このご飯、美味しそう!」と違う班の「朝食」のできばえを評価していました。
その中で、「Boffさんおススメで賞」の栄冠に輝いたのは、1-3班が作った「朝食」で、その名も「トマトの宝石箱」です。
ミニトマトの中身をくり抜きその中にポテトサラダを詰め込んであります。
その後、作った「朝食」は給食の時間に総勢200名全員でいただいたのですが、評価で選んだ「朝食」はそれを選んだ人が食べることになっていて、私も「トマトの宝石箱」をいただきました。
作った子どもたちに、「スダチを絞って食べてください」と教えられ、そうしてみたところとても美味しかったです。
次は、米粉を使ったデザート作りにもチャレンジされるということで、またどんなユニークなメニューが飛び出すか楽しみですね。
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