福岡RAINBOW PARADE2014に参加してみました
2014年11月16日(日)、福岡RAINBOW PARADE 2014(福岡レインボーパレード2014)が福岡市博多区の冷泉公園にて開催されました。
福岡RAINBOW PARADEは、福岡大学の学生さんらが主催したLGBTプライドイベントで、私はいわゆる「ノンケ」ですが後輩たちを応援する気持ちもあって参加しました。
参加してみていろいろと感じたことがあり、この歳になって価値観がひっくり返るほどの経験ができること自体が大変貴重でした。
誤解を恐れずにいうと、はじめに感じたのは「違和感」でした。
冷泉公園に集まった人たちの多くがLGBTな人たち。
つまり、この空間の中ではLGBTな人たちの方がセクシュアルマジョリティであり、「ノンケ」の私の方がセクシュアルマイノリティであるという立場の逆転を味わったわけです。
この「違和感」はすなわち、一般社会におけるLGBTな人たちが日常的に感じていることだということを、肌で体感して共有できたのは非常に重要な経験でした。
その次に思ったのは、性別の多様性が実際に存在するという事実です。
マーケティングを発想する上で重要な概念に”Propensity”というのがあります。
日本語では「性向」と訳されますが、ニーズを根底で規定するファクターのひとつだと解され、性差や年齢差などに端的に現れると考えられています。
この「性向」を把握するために、アンケートには必ずと言ってほど「性別」を尋ねる質問が設計されています。
例えばわれわれがアンケートを作成する場合、性別を尋ねるときは、男性か女性かの二者択一しかありません。
しかし少なくともLGBTな人たちにとって、この「性別」という概念自体が意味をなさないのではないかと思うとともに、新しいセクシュアルな質問やそれに代わる分析軸などを考えるべきだなとも思いました。
最後に、LGBTな人たちと一緒にパレードをしながら、9年前アメリカを旅行したとき、マサチューセッツ州ケープコッドのプロビンスタウンの街角で出くわした「72old’s Young Man」(ドラァグクイーン)の姿を思い起こしつつ、ここにあるのは性別なんか乗り越えたただ唯一のLOVEだと思いました。
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