冷えなくなったらただの「箱」
大学時代からの戦友である冷蔵庫がついにご臨終か?!
料理はほとんどしないし、入っているものといえば、飲み物と氷ぐらいなのに、日常生活から急に冷蔵庫が消えるとなると、何だか切羽詰ります。
すでにその兆しはあったんですが、どうせ飲み物を冷やすくらいの役割しか果たしていない彼をないがしろにしていました。
すると、この1週間で異音がし始めました。
彼のすぐ隣には、これまた戦友のトースターが座っているんですけど、そのタイマーが「0分」にもかかわらず小さな音で「ジー・・・」と回り続けているような音が鳴り止まりません。
台所に立つたびにその「ジー・・・」という音が気になって、ときどきトースターのタイマーが壊れるんじゃないかと思うほど「マイナス分」(つまり「0分以下」)方向に思いっきり回してみるけど、またすぐに「ジー・・・」と小さな音がどうしても消えませんでした。
数日後、「ジー・・・」という音が気にならなくなって、何気に冷凍庫から食パンを取り出そうとしたとき、冷蔵庫の異常事態に気がつきました。
いつもカチカチに凍っているはずの食パンが、フニャフニャになっているではありませんか?!
そのとき初めて気づきました。
「ジー・・・」という異音は、冷蔵庫から出ていたことを。
そんなに重要度の高くない冷蔵庫なのに、なくなると飲み物が冷やせなくなるし、必要か必要でないかと問われれば、ギリギリ必要な家電。
ついにこの日が来たかとあきらめて、買い換えるなら積もりに積もった庫内の霜を取っておかなければと意を決して霜取りをしました。
びっしり張りついた霜を、ドライヤーで少しずつ溶かしながら、ドライバーでこそぎ落としてみると、庫内の温度を感知するセンサーも氷付け状態になっているのを発見。
寒い台所で凍傷になるんじゃないかと思いながら、せっせと霜をすべて取り終えたら、なんと流しにあふれんばかりの大量の霜。
「北国か、ここは」
で、試しに冷蔵庫の温度タイマーを回してみたら、冷蔵庫特有の低いノイズ音がし始めました。
「あら?直った?」
ここで一句。
「冷蔵庫、冷えなくなったら、ただの箱」
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ある程度食材の入った冷蔵庫が蔵庫に変わったとき、中身がどうなるのか考えると恐ろしいです。
また、その蔵庫が再び冷蔵庫に戻るならそれもいいけど、蔵庫のまま粗大ゴミになると哀れな気さえしますね。
冷蔵庫の中に入れている物が、氷と飲み物だけなら、冷えたってただの箱とそう大差ないということにさっき気がつきました。
とりあえず、冬場でよかった。:[]