期日前投票理由の選択肢4番が欠番の理由とは
第48回衆議院選挙も佳境を迎え、各政党の選挙戦も10月22日(日)の投開票日に向かって最後の追い込みですね。
すでに期日前投票を済ませた有権者の方も多いのではないでしょうか?
私も先日、期日前投票をしてきました。
さて、選挙の公示日から間もなくして、選挙を知らせるハガキがお住いの自治体から郵送されてきますよね。
このハガキの正式名称は「投票所入場券」というそうです。
投票所入場券は期日前投票宣誓書を兼ねており、期日前に投票したい理由を選択肢から選んで○をつけるようになっています。
で、その選択肢をよくみると、写真のように選択肢の「4番」が欠番になっていました。
調査票の作成を仕事にしていますので、こういう違和感は条件反射で気がつきます。
また、マーケターの習性としてこういう疑問を調べないわけにはいかなくなります。
期日前投票を行うため福岡市役所に行き、ついでに選挙管理委員会の職員の方に4番が欠番の理由を直接聞いてみました。
残念ながら質問した職員の方は欠番の理由をご存じなかったようで、わざわざ電話でどこかに問い合わせてくださいました。
もしかしたらこんな質問をされたのも初めてだったのかもしれません。
先に結論を言うと、実は選択肢4番は以下のように存在していました。
4 西区小呂島に居住・滞在
上の写真は、福岡市役所の投票窓口に準備されていた福岡市全域用の期日前投票宣誓書です。
つまり、4番は小呂島(おろのしま)のある西区のためだけの選択肢で、それ以外の区に郵送される投票所入場券では欠番扱いになっているということです。
小呂島は福岡市西区にある人口196人(2017年9月末現在「住民基本台帳」)の離島、島内に投票所はありません。
島在住の有権者が投票するためには、1時間以上船に乗って愛宕浜小学校まで行かなくてはなりません。
しかも、船の便数は1日1~2便なので、下手をすると投票するために宿泊を余儀なくされます。
そのような事情を踏まえると、期日前投票の理由として特別に選択肢4番「小呂島に居住・滞在」が準備されていることも合点がいきます。
さらに、「例えば福岡市以外の自治体で、『4番』がその自治体特有の特別な選択肢になっている場合もあるということですか?」と聞いてみると、「詳細は把握していませんが、その可能性はあると思います」とのこと。
ひとまず、福岡市西区以外で選択肢4番が欠番の理由は納得しました。
ですが、区によって変わる選択肢は「4番」じゃなくて「6番」にした方が気持ち良くないか?という新たな疑念が生じたとか生じなかったとか。
そんなこんなで、有権者のみなさん!Go Vote!投票に行きましょう!
売り上げランキング: 278,252
Only Japanese comments permit.
TrackBack URL